日本維新の会福岡市議団のあべひできです。今回は会派を代表し子どもの水の事故を防ぐ取組みついて、国民健康保険の医療費適正化の更なる推進について以上2点について質問をさせていただきました。
まず、子どもの水の事故を防ぐ取組みについてですが、昨年2024年もとても暑い夏だったことを皆様も記憶していると思います。2024年の福岡市の猛暑日は39日で過去最高を記録しているという状況です。そんな中暑くなれば子供達は水遊びに行きたくなるもので今年も沢山の家族連れが夏休みなどに水遊びレジャーなどに出かけることと思われます。水遊びはもちろん楽しいものではありますが、一歩間違えば、命を落とす可能性も秘めております。まだ、記憶に新しい一昨年の2023年7月21日、福岡県宮若市を流れる犬鳴川で、当時、川遊びをしていた小学6年の女子児童3人が溺れて亡くなる事故もありました。このような事故を二度と起こさないようにするためにも、小中学校での水の事故を防ぐような教育環境の整備は必要です。現在福岡市では水の事故を防ぐための取組みとして大型連休前、夏季休暇前等、必要に応じて各学校に注意喚起の通知文を発出し、各学校において着衣泳等で児童生徒に指導を行っており、教育委員会主催の水泳学習実技研修会や、日赤と共催の着衣泳体験指導講習を通して、水の事故を防ぐための安全指導を教職員に伝達しているとのことでした。しかし、福岡市の着衣泳の実施率は令和6年度は小学校で88%、中学校で27%となっており、小学校でも100%ではありませんし、中学校では低く多数の学校で座学で行われている状況です。そこで小中学校でせめて1回は着衣泳が行われるような環境整備を教育委員会に求め、“小中学校9年間の中で1回は着衣泳が体験できるよう、各学校に対して実施を推奨していく。”との答弁を頂きました。
次に国民健康保険の医療費適正化の更なる推進についてです。医療費適正化はどんどん少子高齢化によって財政が厳しくなっていく中で正に必要不可欠なものです。令和6年度国民健康保険事業特別会計では予算ベースで一般会計から197億円繰り入れており、医療費適正化は保険料負担を少しでも軽減するためにも待ったなしです。現在福岡市では福岡市国⺠健康保険医療費適正化計画が策定されており、様々分析と施策が行われています。特定健診や各種健診の実施率の受診率向上等にその計画の中で取り組まれておりますが、その中で特定健診の実施率をいかに上げるかについて聞いて参りました。福岡市でも受診率向上のために様々やられておりましたが、私は、患者自身の危機意識の向上が大事として、拾い上げるべき怖い疾患のことをしっかりと啓発することと、かかりつけ医の受診に繋げる個別に状況に沿った健診結果の文書の送付を提案しました。また、大分県臼杵市で行われている心房細動を早期発見し、治療に繋げるために65~74歳の先程図で示した高血圧などの脳梗塞リスク保有者と75歳以上の後期高齢者を対象に、1週間連続して測定できるホルター心電計を装着してもらい、心房細動患者の早期発見と治療につなげる取組みについて提案しました。この心電計を1週間装着し、連続で記録することで健診では見つかりにくい発作性心房細動も検出でき、かかりつけ医や専門の病院の受診に繋げることで心房細動が原因の脳梗塞(心原性脳塞栓症)を未然に防ぐことが出来ます。心原性脳塞栓症に伴う治療費、介護費や医療従事者、介護従事者の人的負担、本人が元気でいた場合にもたらしたであろう社会的な便益等を踏まえると未然に防止することは将来にかかる多額の費用を削減する効果が期待でき、トータルで医療費の削減につながります。このような積極的に疾患を早期に見つけ出し将来の医療費負担を削減するような取組みを提案しました。結果的には課題も多く、いい答弁はいただけませんでしたが、医療費適正化は今後絶対にさけられない課題なので今後とも調査研究し、しっかり政策提案していきたいと思います。
